2020/05/09 00:41

インシャアッラー」アラビア文字で「إن شاء الله」と書きます。
直訳すると「神様(アッラー)が望むものなら」
モロッコやイスラム・アラビア語圏を旅したことがある方はこの言葉をよく聞くでしょう。


インシャアッラーは未来・先の予定に関して言います。
未来のことは誰にもわからないが、神(アッラー)のみが知る。
何もかも人間の思い通りにうまくいくことがなく、日常は奇跡の連続です。

「インシャアッラー(Inshallah)」は「yes」になる可能性があるけど、「no」と言う丁寧に言う方法でもあります。
インシャアッラーは日本の社交辞令と、とても似ています。
よく使われるのが約束事・予定を決める時です。 「インシャアッラー(Inshallah)」はモロッコの文化・習慣を代表する最も適切な言葉です。

モロッコでは、どこでも「インシャアッラー(Inshallah)」が聞こえます。
予約、約束、購入、日常生活の時など様々。
ビジネスでも、友人との間でも、広く使われます。 

多くの場合、モロッコ人にとって、「インシャアッラー(Inshallah)」は単なる言葉遣い・口癖のようで、イギリス人がいつも「Lovely」アメリカ人が「Cool」と言っているのと似た感じです。
なんとなくの約束はモロッコではよくあることですが、プラン通りに行かない場合に、失望するのを防ぐことができます。
「インシャアッラー(Inshallah)」とは、「流れにのって行く」というような、固定された規則・ルーティンを否定し、適当なリラックスした生活を送ることを意味します。

人生でコントロールできないもの、つまり人生そのもの・流れに身をゆだねます。
ただし、「インシャアッラー(Inshallah)」を習得することは困難であり、考え方根本を変える必要があります。
例えば仕事で会議を始めたいと思ったとき、同僚が「明日やりましょう、Inshallah」と言います。
仕事なんだからやるかやらないかはっきり伝えて!あいまいにしないで!と思うでしょう。
約束が守れないならはっきり断れば良いのに!って。
「インシャアッラー(Inshallah)」にアダプトするにはただ言葉の意味や使い方を覚えるのではなく、その「インシャアッラー(Inshallah)」イズムに適応する必要があります。
責任感の強い真面目な日本人からすると、このモロッカニズムにうんざりするでしょう。



なのでこの「Inshallah」がモロッコで機能しないのは旅行業界です。
旅行業会に勤めているモロッコ人は「インシャアッラー(Inshallah)」の概念やポリシーが外国人・西洋で機能しないことを知っています。 「インシャアッラー(Inshallah)」を使うと、ストレスが減り、軽い気持ちになれる、未来ではなく、今その時を本当に楽しむことができます。
時間も健康も有限。
みんなに平等な未来が与えられている確証はありません。

モロッコ人が皆明日死ぬかも、と思って生きているわけではありませんが接していると「今を生きている」印象が確かに強いです。
今は過去になり、未来が今になる。
今を大切に、そして楽しく生きることの重要性、プラン立てやTo Do Listに縛られていた私の気を緩くしてくれたモロッカニズムに感謝しています。